触媒による接触分解方式を採用した廃プラスチック油化装置の実用機第1号となるHiCOP-200。
熱分解技術では成せなかった高品質な油化が可能となり、従来の燃やして終わりのサーマルリサイクルから、自動車燃料やプラスチック原料まで用途の広いケミカルリサイクルへの転換が期待されます。
- 1.
- 触媒による接触分解のため反応が穏やかで安全性が高い。
- 2.
- ワックス分の全くない炭化水素油が高収率(80%)に取れる。
- 3.
- 装置がシンプルで設備コストが安価である。
- 4.
- 使用済みの安価な触媒を使用するためランニングコストが安い。
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- 油化と脱塩素処理を同時に行うため、若干のPVCが混入しても、生成油中の残留塩素がきわめて少ない(70ppm以下)。
HiCOP-200の基本仕様
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- 廃プラ処理能力:120t/月(200kg/h)
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生成油生産量:120t/月(200kg/h)
※生成油の収率は投入した廃プラの80%(重量換算)、生成油の比重0.8として試算 - ・
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推奨運転時間:25日間/月(24時間運転×25日間=600時間)
※連続3日間運転後、触媒交換・メンテナンスとして0.5日間を想定
※数値は目安であり、投入する廃プラスチックの質によっては数値が変化します
生成油の成分は、約50%のガソリン分(ナフサ分)と約50%のディーゼル分(軽油分)の混合油となります。 これらを分留することによって用途は更に広がります。
・車両、船舶、重機、農機等の燃料
・タービン発電機、ロータリー発電機等の燃料
・工業炉、焼却炉、ボイラー等の燃料
・農業用、家庭用の暖房用燃料
・化学原料(プラスチック製造用)